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ベトナム・タイバック大学と国際シンポジウムを共催

IFPaTでは、毎年、途上国の他の機関(主に大学)と共催し国際シンポジウムを行っている。昨年度(2014年)3月にはミャンマーのヤンゴン工科大学で開催された国際ワークショップを支援している。今年度は2014年12月5日と6日、ベトナム・タイバック大学と国際シンポジウムを共催した。タイバック大学は首都ハノイから西へ300km(車で8時間)のソンラ県に位置している。2001年に設立されたばかりだが、校舎を建設するなど、ベトナム北西部の拠点大学としてここ2、3年急速にキャンパス整備が進められている。

 

 

同大学に対してJICAは、教員の能力強化のため、2011年以来、九州大学、宮崎大学、名古屋大学等と共同で協力を行っており、IFPaTの西村会員(名古屋大学名誉教授)もチーフアドバイザーとしてプロジェクトに関わっている。今回のシンポジウムは、協力の終了間際にあたり、これまでの研究成果の集大成という位置づけになっているが、IFPaTとしてはこれらの研究成果をいかに農民レベルに展開するかが重要と考えており、まずは展開可能な技術開発を支援するという観点から今回の国際シンポジウムを共催することとした。大学にとっては、このような国際シンポジウムの開催自体が初めての経験であり、発表原稿の作成(全教員が英語で作成)や会場準備など大変だったと思うが、何とか当日には全てが準備された。

 

ハノイで行われたシンポジウムでは、JICAの沖浦次長はじめ、JICAの農業・林業の専門家、ベトナム農業大学、ベトナム林業大学、タイバック大学、九州大学、宮崎大学の各大学関係者、JICAスリランカ派遣シニア・ボランティアとそのカウンターパート、さらにIFPaTからの6人を加え、合計41名の参加を得た。タイバック大学からは7件の発表があった。いずれも地域の資源を活用する視点の実用性を意識してテーマを選定しており、ベトナム北西部の拠点大学としての位置づけを十分に意識したものであった。また、IFPaT側の4件の発表も、地域に普及展開する事例を紹介し、今後の大学の方向性について示唆的な内容であった。その後、7日~9日には、タイバック大学及びソンラ県の農村を視察し、現地の事情を掴むことが出来た。 

 

NPO法人イフパット理事 狩野 良昭

 
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