このような国に稲が作られているの? と疑問を持つ方も多いと思う。冬に山岳地帯に降る雪は、春になると溶けてヒンドゥー・クシュの中心山系から図のように4方向に流れだす。つまり東流してインダス 川に合流するカーブル川(図の1)、北流してウズベキスタンからロシアのアラル海に流れるアム・ダリア(図の2)西流してカラ・クム砂漠に消えるハリ・ルード川(図の3)そして、南流してハムーン沼沢地に消えるヘルマンド・アルカンダブ川(図の4)の4つの川になる。これら河川の標高1,200m~400mの流域は水があれば気候的に稲の栽培条件を満たしている地帯であり、夏作の重要な作物として稲作が行われてきた。近年では約20数万haに稲が栽培されていると見込まれ、45万t前後の生産(但し籾重で)がある。アフガニスタンの主食は小麦から作るナンというパンであるが(年間の生産量は年変動が大きいが300万t~400万t)、稲は小麦に次ぐ第2の重要穀物である。JICAは復興支援の一つとして稲の増産を目標に、ナンガルハール県において稲作プロジェクト(RIP)の協力を2007年9月~2011年3月に行い、農民の展示圃場で在来技術と比して2~3倍増収となる技術を確立した。(なお、このRIPには当IFPaT会員の太田さんがチーフアドバイザーとして活躍した。) 次号に続く
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