大学放浪記(38)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では久しぶりに屋外での実習授業への参加について報告する。この授業への参加もマエジョ大学に赴任以降初めての事であり、またチェンマイ大学、コンケン大学とお世話になった大学でもこのような経験は無かった。では日本の三重大学在任中はどうであったかというと、当然のことながら大いに経験し、実習担当教員の一人として長年この種の授業に関わった。当時の実習授業の内容は、ガソリン機関やデイーゼル機関の分解組み立て、中古農業機械の修理、機械加工としての旋盤、ボール盤、研削盤など各種工作機械を用いて実際に物を製作するものでハンダ付けや溶接、ガスを用いての鉄板の溶断や、蝋付けなど助手の時代に多くを経験した。