大学放浪記(40)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では前報で述べた大学間国際交流事業について改めて気づいた部分、注意をしなければならない部分、またそのことに留意してその後の国際交流の進展を如何に図るか、など思わぬ事項に触れることができたので改めて記載する。
基本的に大学の国際交流としての位置づけの事業の継続振興となると、当然のことながら、大学からの予算の支援、公平性紆余機会均等、事業の透明性、委員会の設置などが必要となる。事業立ち上げ時には、しっかりとした理念を持ち、何をするべきかを明確に理解した創設者が事業立ち上げに携わるから、紆余曲折はあっても、多少間違った遠回りをしても軌道修正はできるが、事業の趣旨も目的もわからぬままに、大学レベルとの事業だからと言うことで、各学部から1名の委員の参加と言う事で選出された委員にとっては、何のことか全く理解せずに委員として参加する。