コンケン大学での居候生活 (7)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
本報では、かつての留学生の案内で彼の所有する土地の近隣農家の水田を見に行ったときの知見を記す。内容は「稲作」であるが、驚いたことに筆者が行ってきた稲作に極めて類似していることである。言うならば「低コスト稲作」と言うカテゴリになろうか。訪れたのは2021年の正月である。現地に到着すると、圃場(水田)の殆どは湛水して耕うんしてあり、5メートルおきぐらいに溝が切ってあった。代掻きは成されておらず、圃場はそのままの状態が保持されていた。