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タイ北部の煙害(大学放浪記・号外)

タイ北部の煙害(大学放浪記・号外)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

本報は日本でもタイ北部の煙害は報道されていたが、よくよく原因を見て着ると、新規農地の開発のために国有林への不法侵入した心ない人達による山林の焼却が原因である事が判明した。

1.煙害の背景

 タイの煙害の地域は次のように要約される。図1は煙害の被害を被っている主要地域を示す。,大きく分けて3地域が有り、それらは首都であるバンコック、コンケン、タイ北部(チェンマイ、チェンライ、メホンソン)である。煙害が生じる原因はバンコックでは自動車の排気ガスおよび走行時の粉じん、日常生活からの廃棄物や河川の汚染に基づく有害悪臭ガス、コンケンでは農産廃棄物の焼却処理、例えばサトウキビの茎葉など農業生産に関係する処理の不十分が原因と言われる。

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