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タイ北部の煙害その3(大学放浪記・号外)

タイ北部の煙害(大学放浪記・その3)

 

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

 前回及び前々回、掲載文が長文となることを理由に、分散掲載をさせていただくとお伝えしましたが、2度で終われませんでした。長文ではございますが、全体を通して、皆様への問題提起になれば幸いです。(章立てNo.が連載のためのものとしてご了承ください。)

https://npoifpat.com/activity-report/post_86.html   https://npoifpat.com/activity-report/7_1.html

6.環境教育研究の必要性

 化石燃料の大量消費で炭酸ガスの排出量が急増し、それが地球温暖化の原因になっていると言われ、炭酸ガス排出量を削減すること、エネルギ資源も化石燃料からバイオマスへのシフトが叫ばれた。しかし炭酸ガス排出の原因は必ずしも車や工業生産工程で出るもののみではなく、家庭ゴミとしての廃棄物、腐食した水や食品残渣、山火事など多岐に亘る。タイの場合、特に研究対象の北部地域では、広域の森林の焼却が大量のCO2排出した事を示すデータがある(既述のメチャン地区での国有林の焼却。表1~表3参照)。

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