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第3回若手開発コンサルタンツ育成農業実践研修が開催される。

稲作栽培での重要な作業は、育苗、田植、施肥、病害虫防除そして水管理と良く言われますが、収量を左右する要因は何といっても除草です。日本において、現在の水田除草はほとんど除草剤を使って行われます。しかし、除草剤が普及する前、日本の水田では手押し式水田除草機が広く使われていました。

今、我が国はアフリカの開発途上国の稲作栽培振興に力を入れています。しかし、適切な除草剤が身近になかったり、購入するための資金的余裕がなかったりして、特に水稲栽培の振興には、常に除草の問題が横たわっています。

そこで、戦後、我が国で広く使われていた簡易な手押し水田除草機を開発途上国の水田で普及できないか。また、この除草機をもとに、現地の工場や鍛冶屋さんの工夫で地元の状況にあった除草機は作れないか。

今年度第3回目の若手開発コンサルタンツ育成農業実践研修ではこの簡易手押し水田除草機の試作を行いました。

今までの農業実践研修はNPO法人イフパットの会員圃場を使用して行ってきましたが、農機具の試作に当たっては、(独)国際協力機構のイニシアティブにより、筑波国際センターの農業機械実習施設を利用し、かつ準備のための人員配置を行うことができました。

農業農村開発に携わる若手コンサルタント12名が参加し、平成26年12月16日、寒空の中研修が開始され、夕暮れまで掛かりましたが試作機が完成しました。薄暗いそして小雨の中、試作機を水田圃場で動かし、その性能を実感することができました。試作に協力していただいた方々は農家出身、コンサルタント皆さんにその使用方法を懇切丁寧に技術移転していたのが印象的でした。

今回の実践研修、機械工作の基本学び、実際に工作機械に触れ、組み立て、試作機による作業まで行うことができました。この除草機がそのまま開発の現場で活用されるかは不明です。しかし、開発の現場で、今回の経験がそして得られた知見が必ずや役に立つと確信しています。

今回の研修の様子をPDFにまとめました。是非ご覧ください。(NPO法人イフパット:永井和夫)

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