チェンマイ大学での貢献 (43)
伊藤信孝
チェンマイ大学客員教授・工学部
本報では筆者自身の事ではなく母校三重大学で教員として長年お世話になったT先生について記したい。筆者が大学教員(助手)として三重大学に赴任したのは1970年である。当時は全国的に学園紛争で大学は中央、地方を問わず大いに揺れていた。地方大学と言えどその激しさにいくらか差はあったが、いずこも似たり寄たりであった。赴任して2年目であったかどうか記憶は定かではないが、大学共通一次試験の監督を命ぜられ、タッグを組んだのが上記のT先生であった。