会員活動報告一覧
大学放浪記(2)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
筆者がタイに来てから勤務先である大学を変わるのは3度目である。最初は在職時に切り開いたタイの6大学との国際交流事業の中で、最も関係が深かったチェンマイ大学を皮切りに、コンケン大学、マエジョ大学と移り住む事になった。最初の勤務先であり、受け入れ大学でもあるチェンマイ大学が最も滞在機関が長く13年余におよぶ、受け入れ時の学部長の2期目4年間と、その後を継いだ新学部長の2期8年間を過ごすことが出来た。
大学放浪記 (1)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
これまで採用頂き、働き場所とその機会を頂いたタイの大学での、いろいろな経験談を、厚かましくも貢献とか、居候生活などと題して記事を寄稿してきた。今回からお世話になった大学の事に限らず、渡り歩いた大学での経験談を入り混ぜて読んで頂く人のために役立つ情報を入れることにした。
コンケン大学での居候生活 (30)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
チェンマイ大学からコンケン大学に移ってもう少しで1年になろうとしている。この辺で、移籍に当たり交わした契約内容について、何処までその内容を達成できたかと言うチェックをして見る。契約に先立ち採用後の仕事の内容に於ける筆者の果たすべき事項(TOR, Terms Of Reference)は次のようである。
コンケン大学での居候生活 (29)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
現在の急速な情報化は第2次大戦(大東亜戦争)の末期にヒットラー率いるナチス政権が海峡を隔てたイギリスを攻略すべく開発を指示したロケット兵器、V1, V2の歴史を引き継ぎ、米ソ冷戦の技術開発競争に走らせた経緯を見れば、それが如何に急速に発展し、更なる開発と技術革新をしてきたかを詳細に回顧する事が出来る。
コンケン大学での居候生活 (28)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
本報ではかつての「留学生に感謝」の気持ちを表しておきたい。人から情けを受けると、素直に有り難いと感激し、一時的にその思いを心にとどめておくのは誰しも人間であれば共通した思いかと考える。また交通事故などにおいても遭遇した直後には、咄嗟に事故回避に向けて自らがとった行動、対応、処置への記憶をさかのぼろうと記憶を辿る。
コンケン大学での居候生活 (27)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
在職時、それも大学に赴任してかなり早い時期の助手の時代に、米国で開催の国際学会に出席して論文発表したときのことである。初めての国際学会参加出席でもあり、詳細が分からず、また発表に用いる資料も、どの様に準備して行けば良いのかも、もちろん分からない。ただその時に分かっていたことは、普通の口頭発表ではなく、今で言うポスターセション形式の発表で、割り当てられた面積の壁」に発表者が必要とする資料を貼り付け、その前で1時間ほど立ち続け、参加者が質問に来るのを待ち受けると言うものである。