会員活動報告一覧
大学放浪記 (5)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
本報ではコンケン大学からマエジョ大学に移籍して初めての仕事と言えるイベントについて述べる。コンケン大学での1年間の契約を終えてチェンマイのマエジョ大学に移った。勿論それほど容易に移籍が可能でないことは誰にでも推察頂ける状況下での移籍が実現したことは、言うまでも無く筆者自身の力だけでは不可能である。一般にタイの大学に就職するには6ヶ月ほど前から可能性のあると思われる相手機関に接触して、その可能性を探る必要がある。また相手国であるタイ国での就職、転職に対し筆者自身が勝手に動き回ることは賢明ではない。
大学放浪記(4)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
本報では、大学の教員及び大学のランキングが、教員の論文数による評価基準でなされている事について記述する。筆者がタイの大学に赴任する前に耳にしたことは教員の研究姿勢、活動についての話しであるが、誰が、あるいはどの研究室が如何に研究をして居るか、またリードしているかと言う話しを耳に為た。
大学放浪記(3)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
本報では、雇用契約が成立し、受け入れが正式に成就してからの TOR (Terms of Reference) に関し契約書に記された項目内容はほぼ大きく分けて3つほどになるが、その中の一つが講義負担である。これまでにも何度も触れたが、外国人が対の大学で講義を負担する場合は、原則として、タイ人教員とのコンビ、あるいはシェア(分担)が義務づけられている。その狙いはいくつかあろうがカウンター・パートとしての相談役、実際は外国人一人が全面的に負担する形式であっても、書類上は2人で分担という形を取る。
大学放浪記(2)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
筆者がタイに来てから勤務先である大学を変わるのは3度目である。最初は在職時に切り開いたタイの6大学との国際交流事業の中で、最も関係が深かったチェンマイ大学を皮切りに、コンケン大学、マエジョ大学と移り住む事になった。最初の勤務先であり、受け入れ大学でもあるチェンマイ大学が最も滞在機関が長く13年余におよぶ、受け入れ時の学部長の2期目4年間と、その後を継いだ新学部長の2期8年間を過ごすことが出来た。
大学放浪記 (1)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
これまで採用頂き、働き場所とその機会を頂いたタイの大学での、いろいろな経験談を、厚かましくも貢献とか、居候生活などと題して記事を寄稿してきた。今回からお世話になった大学の事に限らず、渡り歩いた大学での経験談を入り混ぜて読んで頂く人のために役立つ情報を入れることにした。
コンケン大学での居候生活 (30)
伊藤信孝
コンケン大学客員教授・工学部
チェンマイ大学からコンケン大学に移ってもう少しで1年になろうとしている。この辺で、移籍に当たり交わした契約内容について、何処までその内容を達成できたかと言うチェックをして見る。契約に先立ち採用後の仕事の内容に於ける筆者の果たすべき事項(TOR, Terms Of Reference)は次のようである。