会員活動報告一覧
大学放浪記(43)
伊藤信孝
マエジョ大学 客員教授・再生可能エネルギ学部
本報では次回に続き、人材育成 (Human Resources Development) について記す。ここでは特にモチベーションについて話す。低いモチベーションで入学してくる大学生に如何に、勉強の必要性、重要性、どうすればやる気を起こさせることができるかを教授することは至難の業(?)にも見える。しかし、だからといって何もせずに野放しにしておくことは大学の教員としての役割、責任逃れと言われても致し方無い部分もある。入学してくる学生の大半は、大学が示すカリキュラムに沿って、忠実に授業や実習、大学が示す研修旅行や各種プログラムに忠実に参加し、規定の単位を履修しておれば自動的に卒業ができて、就職先も容易に決まると考えている。しかし、この考え方は間違って居るので筆者の意見を披露しておく。
大学放浪記(42)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では「人材育成」(Human Resources Development) について記す。人材育成は大学における重要な役割のひとつで有り、最終的にどの様な人間を社会に輩出するかと言う最終ゴールでもある。言うまでも無く、どの様な人材を育成するかと言う目的がはっきりしていないと、出てくる結果も様々となる。その中で如何に社会に適合し,自国に対するまともな国家観を有し、グローバル社会に貢献する、あるいは貢献し世界をリードできる能力を有する人材を育成輩出するか、は大学により異なるし、またその方針がぶれること無く一貫し、持続可能な大学の発展を維持できるかは、先頭に立つリーダーの資質や能力、やる気(覚悟)に依存する。大学に限らず、政治の世界でも同じで、特に政治となると国家の存亡に関わるからより重要である。
大学放浪記(41)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では大学在職時に立ち上げた「3大学国際ジョイント・セミナー・シンポジウム」について記す。時間の経つのは速いもので、諺に言う「光陰矢の如し, Time flies like an arrow」をまさに実感する今日である。1994年に立ち上げたプログラムであるので、正確には29年前になる。毎年ホスト大学が順番にホスト役を引き受け実施してきたが、2021年は流石に厳しい状況になったコロナ禍の影響で、キャンセルとせずにはおられない状況でキャンセルとなった。
大学放浪記(40)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では前報で述べた大学間国際交流事業について改めて気づいた部分、注意をしなければならない部分、またそのことに留意してその後の国際交流の進展を如何に図るか、など思わぬ事項に触れることができたので改めて記載する。
基本的に大学の国際交流としての位置づけの事業の継続振興となると、当然のことながら、大学からの予算の支援、公平性紆余機会均等、事業の透明性、委員会の設置などが必要となる。事業立ち上げ時には、しっかりとした理念を持ち、何をするべきかを明確に理解した創設者が事業立ち上げに携わるから、紆余曲折はあっても、多少間違った遠回りをしても軌道修正はできるが、事業の趣旨も目的もわからぬままに、大学レベルとの事業だからと言うことで、各学部から1名の委員の参加と言う事で選出された委員にとっては、何のことか全く理解せずに委員として参加する。
大学放浪記(39)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では大学の国際交流について記す。大学の国際交流プログラムには、交換学生を対象とした相互訪問、定期的にホスト役を交互に担当しつつ企画、開催するセミナー、ワークショップ、国際会議、共同研究など、その交流にはいろいろあるが、最も普通に継続しておこなわれているイベントの多くは、その内容、形式に多少の差はあるものの、定期的なセミナー、シンポジウムが一般的であろう。ホストとして企画実施するにはそれなりの予算規模を想定して準備をしなければならない。
大学放浪記(38)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では久しぶりに屋外での実習授業への参加について報告する。この授業への参加もマエジョ大学に赴任以降初めての事であり、またチェンマイ大学、コンケン大学とお世話になった大学でもこのような経験は無かった。では日本の三重大学在任中はどうであったかというと、当然のことながら大いに経験し、実習担当教員の一人として長年この種の授業に関わった。当時の実習授業の内容は、ガソリン機関やデイーゼル機関の分解組み立て、中古農業機械の修理、機械加工としての旋盤、ボール盤、研削盤など各種工作機械を用いて実際に物を製作するものでハンダ付けや溶接、ガスを用いての鉄板の溶断や、蝋付けなど助手の時代に多くを経験した。