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タイ北部の煙害その2(大学放浪記・号外)

タイ北部の煙害(大学放浪記・号外その2)

 

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

本報は、前回、掲載文が長文となると判断し、前回の現状分析につづき、真の原因を探った結果をお知らせし、皆様にも環境問題について、問題提起になればと思う次第です。(なお、章立てNo.が連載のためのものとしてご理解ください。)

 https://npoifpat.com/activity-report/post_86.html つづく

3.データで見る煙害の本当の原因

 以後5年~7年と月日が経っても煙害の問題は時の話題にはなるが、何の解決策や対応も成されぬままに時が過ぎて、問題そのものが拡大してきているとも言えよう。馴染みの院生が数字で埋め尽くされた一枚の表データを持ってきた。よく見るとチェンマイ県のメチャンという地区の年度別ホットスポットの数を示したもので、どのような産業分野でその数が多いかをカウントし、まとめたものであった。行政サイドが出した公式データであり、期待に満ちた確信で注意深く数値に目をやると、驚きの内容であった。

タイ北部の煙害(大学放浪記・号外)

タイ北部の煙害(大学放浪記・号外)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

本報は日本でもタイ北部の煙害は報道されていたが、よくよく原因を見て着ると、新規農地の開発のために国有林への不法侵入した心ない人達による山林の焼却が原因である事が判明した。

1.煙害の背景

 タイの煙害の地域は次のように要約される。図1は煙害の被害を被っている主要地域を示す。,大きく分けて3地域が有り、それらは首都であるバンコック、コンケン、タイ北部(チェンマイ、チェンライ、メホンソン)である。煙害が生じる原因はバンコックでは自動車の排気ガスおよび走行時の粉じん、日常生活からの廃棄物や河川の汚染に基づく有害悪臭ガス、コンケンでは農産廃棄物の焼却処理、例えばサトウキビの茎葉など農業生産に関係する処理の不十分が原因と言われる。

大学放浪記(51)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

よりよき設計をする為の数式概念(図) 

 上図(PDFファイル参照)の数式が示す意味を説明する。図に既に掲げてあるように。は設計 (Design). I は情報 (Information), J は決断、或いは決心を、また は知識、知る事、知っている事を意味する (Knowledge) を示す。 そして は情熱、熱心度、願望を意味する (Enthusiasm) を示す。従ってこの数式を要約すれば次のようになる。すなわち良き設計を行うには、多くの情報を集め、これまでに行われた設計対象物について調べ、他人や他社が既に開発、権利化した特許権、知的所有権に触れないよう、あるいは所有権を侵さないように調査しておくこと、あとで問題が起きないよう先に情報として検索 (Literature review) しておく準備が必要である。

大学放浪記(50)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

効果を最大にする為にはどうすれば良いかを示す概念(図) 

 本報では、何事を行うにしてもより良い結果、より高い効果を挙げるにどうすれば良いかを数式を用いてその概念を説く、上記の数式は数学と言うより、算数のレベルである。それだけにこの数式は効果を上げるにはどうすれば良いかをわかりやすく説明している。上式に於いては効果 (Effect), Nはアイデアの新規性 (New idea) あるいは新しい、オリジナル (Original) なアイデアを示す。Z は時間 (Time, Zeit(ドイツ語)) を示す。

大学放浪記(49)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

1次遅れ系モデル(図)

 本報では1階の微分方程式で表される現象を、現実の社会で見られる現象に関連づけて記述する。上図は、ある一定の入力(目標値、Step input target level)に対して、システムが時間の経過とともに如何様に応答、反応するかを時間の経過と共に表示したものである。一般に系の応答を求めるには、微分方程式をラプラス変換し伝達関数を求め、それを逆変換し時間領域に戻すと、上図で黄色と水色で示す応答曲線が得られる。

大学放浪記(48)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

  先に教育に於いて講義を聴講する受講側である学生のモチベーションを如何に高めるかが重要である事を説いた。国際学会でも英語での発表ビデオを用意して資料としているが、いくらかの人から,日本語版は無いのか、できれば日本語版をとの問い合わせがあり、以後本報を含め、4報に亘り日本語での解説をしておきたい。いくらかでもお役に立てば幸である。なおこれらの内容はチェンマイ大学、コンケン大学、そして現在在籍しているマエジョ大学で、工学部、再生可能エネルギ学部の全学部生並びに大学院生に対して行った講義の一部でもある。また、日本の大学に在職時には企業でも話をする機会をえた。長年に亘るタイ滞在の間にも機会ある度に時間を頂き、話題提供してきた。

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