会員活動報告一覧
大学放浪記(38)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では久しぶりに屋外での実習授業への参加について報告する。この授業への参加もマエジョ大学に赴任以降初めての事であり、またチェンマイ大学、コンケン大学とお世話になった大学でもこのような経験は無かった。では日本の三重大学在任中はどうであったかというと、当然のことながら大いに経験し、実習担当教員の一人として長年この種の授業に関わった。当時の実習授業の内容は、ガソリン機関やデイーゼル機関の分解組み立て、中古農業機械の修理、機械加工としての旋盤、ボール盤、研削盤など各種工作機械を用いて実際に物を製作するものでハンダ付けや溶接、ガスを用いての鉄板の溶断や、蝋付けなど助手の時代に多くを経験した。
大学放浪記(37)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では7月から始まった新学期の講義の経緯と準備、対応について記す。いささか批判めいた部分もあるが、やはり訴えておくべきと判断し思い切って書くことにした。講義担当は2回目であるが、前回は総時間で15時間、今回も15時間という事であったが、講義担当については、いろいろなことがその前後に生じて常に気分的には不愉快な事がやる機を無くさせた。既にこのシリーズでも記したが、当初の担当予定の講義において、授業分担者との間でのコミュニケーションや応答がなく、双方向であるべき打ち合わせが筆者からの全くの一方通行であり、挙げ句の果てにその講義担当から外されると言う結末に至った。
大学放浪記(36)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授 再生可能エネルギー学部
本報では「オープンハウス、Open house」について述べる。そもそもオープンハウスとは何を言うのか。先ず始めに想像するのは家を開放すると言う意味と考えればよい。すなわち大学が何をしているのか、その教育、研究、社会連携、国際連携など、数々の多岐に亘る活動について見て貰うことである。特に高校生にとっては将来大学に進学を希望する際に、どの専門分野で何処の大学を受験し、将来どの様な職に就くかといった希望を叶える為の予備知識として、上記の事柄に加え、福利厚生施設、授業料を含めた予算的な見積もりと思惑、さらには自分の専門分野は適合していても学力がそれに見合っているかどうかも問題になる。
大学放浪記(35)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では、再生可能エネルギ学部近くのレストランについて記す。再生可能エネルギ学部は新しく新設された学部であり、大学本部があるメインキャンパスから6キロ離れた所に位置する。周囲には農場が拡がり、米国の中西部を想い起こすカウボーイがマエジョ大学のシンボルである。またその隣にアニマルサイエンス学部(School of Animal Science & Technology) がある。新設された学部であることから、殆どの設備や建物は新しく、宿舎もあるが宿泊者はいない。
大学放浪記(34)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギー学部
本報では大学を移って、驚くほど研究論文を書いている著名な国際学術誌に投稿、受理され、掲載されている教員について紹介する。タイに限らず、大学の評価のひとつに世界でのランキング、或いはその国内でのランキングなどがその例として用いられる。もちろんTimesが定期的に発表する世界の大学ランキングのみが評価で無いことは言うまでもないが、評価のひとつである事に変わりはない。
大学放浪記(33)
伊藤信孝
マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部
本報では大学で用意して頂いているアパートでのキチン・ハンガーの製作について記述する。赴任以来住まわせて頂いているアパートは大学のキャンパス内に位置し、しかも当初の一時的居住として、勤務に便利なように学長室のある建物から徒歩で10分の所にある。高齢者には申し訳ないが、現在開いている部屋は3階しかないので我慢をしてくれと言う事で底に投宿することになったが、この部屋は家族用の部屋で、寝室が2つ、そのうちの1つが書斎を兼ねた形になっている。