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大学放浪記(55)

大学放浪記 (55)

 

伊藤信孝

マエジョ大学・客員教授 国際学部

いつものことながら、タイの大学ではあらかじめ前もってイベントについてアナウンスされることが少なく、ある特定の大学に限ってこうした対応がなされているのか、いぶかってきたが、おおむねどこの大学もよく似た対応であることがわかってきた。今回も実際には3日ほど前に連絡をもらったが、最初は書類も何もない口頭での連絡なので、取りあえず、何時、どこに行けばよいのか、またその時のドレスコードはどうなのか、を尋ねておいた。連絡がきたということは参加してくれと言う招待であるから、是非参加する必要がある。しかし必ずしも連絡がぃたからと言って、それが招聘、招待を意味するとは限らないことも心にとどめて置かねばならない。いうまでもなく、招待の場合は手違いで遅れることがあってはならない。しばらくしてA4判2枚に書かれたプログラムが手渡された。安全を期して、事務担当者に前もって会って、顔を確認しておくこと、さらに手違いが生じたり、来るべき車が来なかったときに誰に連絡をすべきか聞いたりすることを忘れず、できることなら電話番号、LINEでのコミュニケーションが可能なように、書面に書かれた名前を頼りに発信者との面会を申し入れた。

大学放浪記(56)

大学放浪記 (56)

 

伊藤信孝

マエジョ大学・客員教授 国際学部

 

 前報でタイの大学の管理運営のまずさを書き、明日は我が身となるかもしれないと書いたが、それが現実のものとなり驚きである。ことの経緯をここに少し紹介すると次のようである。悪いことが重なるときはよくあるが、この時も運悪く、ちょっとした不手際(?)で購入してから一度として生じなかったことが自分のスマホに起きた。たまたま大学の食堂で昼ご飯を食べるべく注文したメニューを待っていると、慣れ馴れしく入ってきた一人の学生が自己紹介を含めて話しかけてきた。隣国からの留学生で、奇しくも筆者が最近新しく移籍した国際学部の学生だという。運悪くそのときはスマホを持っていなかったので。その学生を連れて自分のオフィスに招き、LINE でのアカウントを交換した。

大学放浪記(54)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・国際学部

 

 本報では「研究論文」について記述する。周知のように論文は研究者、学術関係の仕事を主たる仕事として生きていく大学の教員、企業のエンジニア、或いは公的、私的学術研究機関で仕事をしていく人にとっては将来を左右する、大きな生命線である。特に大学の教員として身を立てるには学位を保有していないと応募資格すらなく、極めて難しい。しかも和文でなく英文でそれなりの基準をクリアして掲載された論文がいくつあるかと言う、まずは総編数が評価の対象になる。ここで言う基準とは、投稿した論文に関する専門家、あるいはその道の権威、またはそれに極めて近い専門家として選ばれた複数の閲読者(一般に2人)の評価に耐えた論文のみが掲載されるから。

大学放浪記(53)

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・国際学部

 

2019年の暮れに日本に一時帰国して、翌年1月7日にタイに戻った。折しもコロナ禍が話題になりかける時である。それ以後事態は深刻になり、ロックダウンや、自宅勤務、オンライン、予防接種など矢継ぎ早にいろいろな対応が必要となった。予防接種しても良くなるのかどうかと言う見通しは不透明で、事態の推移に応じて対応するよう行政指導が行われた。タイ国内の州境を超えた移動も制限され、海外渡航は当然禁止となった。2020年の9月末を持って学部長の任期2期の修了でコンケーン大学に移動する事になったが、コロナ禍の状況は改善の兆しも無く、折角受け入れをして頂いたコンケーン大学でもオンライン授業(といっても回数は少なく特別講義で学部生や院生への講義が数回もあっただろうか)で大学に行っても人っ子一人居ない様な状況であった。

大学放浪記(52)

伊藤信孝

マエジョ大学・客員教授 国際学部

本報では、自転車に関する話題を取り上げる。自転車はタイ国内では主要な移動手段では無く,もっぱら車やバイクなどが圧倒的に利用されている。公的交通機関もそれほど多く利用されている訳でもなく、遠距離では飛行機、自動車(自家用車)がその大半を占める。米国に似て,車社会であり、公共交通機関は余り普及していない。一般にセダン(乗用車)が普通であるが、次いでピックアップ型トラックの普及も多い。これも米国に似ている。一般の庶民の足代わりにはバイクが用いられている。

タイ北部の煙害その3(大学放浪記・号外)

タイ北部の煙害(大学放浪記・その3)

 

伊藤信孝

マエジョ大学客員教授・再生可能エネルギ学部

 前回及び前々回、掲載文が長文となることを理由に、分散掲載をさせていただくとお伝えしましたが、2度で終われませんでした。長文ではございますが、全体を通して、皆様への問題提起になれば幸いです。(章立てNo.が連載のためのものとしてご了承ください。)

https://npoifpat.com/activity-report/post_86.html   https://npoifpat.com/activity-report/7_1.html

6.環境教育研究の必要性

 化石燃料の大量消費で炭酸ガスの排出量が急増し、それが地球温暖化の原因になっていると言われ、炭酸ガス排出量を削減すること、エネルギ資源も化石燃料からバイオマスへのシフトが叫ばれた。しかし炭酸ガス排出の原因は必ずしも車や工業生産工程で出るもののみではなく、家庭ゴミとしての廃棄物、腐食した水や食品残渣、山火事など多岐に亘る。タイの場合、特に研究対象の北部地域では、広域の森林の焼却が大量のCO2排出した事を示すデータがある(既述のメチャン地区での国有林の焼却。表1~表3参照)。

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